現代は何をするにも当たり前のようにお金が使われており、買い物、給与(対価)の受取など、私たちの暮らしにも企業の経営にも切っても切れないものです。
そこで、そもそも「お金」とは何なのか?を、やさしい経済・金融の最初のテーマに選んでみました。
経済学的には、「お金」すなわち貨幣には、交換手段、価値尺度、価値保存の3つの機能があると言われています。
こういうと難しく感じるかもしれませんが、お金が存在しない状況を思い浮かべれば簡単です。
お金が存在しない昔の社会では基本的に物々交換で欲しいものを手に入れていました。
暑いのでコンビニで飲み物が欲しい…。そんなときに、代わりに交換できる何かが必要だと言われても困りますよね。
どうにか交換できるものとして、ここで働かせてください(労働力の提供)と提案してみても、
コンビニ側で人手が足りているから要らないと言われてしまえば、暑い中でも飲み物が飲めなくなってしまいます。
そこで、お金の登場です。皆の共通価値(交換手段)であるお金とモノを交換することで、何でも誰相手でも、スムーズに欲しいものを手に入れることができるようになります。
次に、異なるモノやサービスを交換する上で必要になるのは、価値の数値化(ものさし、尺度)です。
お金がないと、量やら時間やらが基準になってしまいますが、そうなると、例えば水とビールが同じ値段になるの?涼しい場所でのバイトと炎天下での危険なバイトが同じ時給?などの
問題が生じますし、さらに飲み物1リットルと労働何時間が釣り合うかを決めることはもっと難しくなります。
お金によりモノやサービスの価値をはかることで、私たちは比較して選択することができるようになります。
最後に、価値の保存の機能です。
お金がない世界では、飲み物が欲しいと思ったら、労働力を必要としているところを探してバイトをしてからでないと手に入りません。
しかし、お金があることで、価値を蓄えておくことができるようになる。つまり、働いて貰ったお金を蓄えておくことで、欲しいと思った時に飲み物を飲めるようになるのです。
ここまでお金の機能について説明してきましたが、この機能を支えているのが「信用」という目に見えない力です。
お金そのもの、硬貨や紙幣、にはほとんど価値はなく、(政府が保証して)社会の皆が「この紙幣で物が買える」「将来も使える」と信じているから機能しています。
そのため、日本ではエスクード(カボベルデの通貨)で物は買えないし(2026W杯でのカボベルデは驚くほど強かったですね)、
紙幣が将来、紙くずになるかもと思えば、モノの値段は一気に上がります(ハイパーインフレ)。
また銀行預金などは、法的な強制力があり、いつでも現金(硬貨や紙幣)にできると皆に信じられているため、広い意味でお金に含まれます。
一方ビットコインのような暗号通貨は、お金の要件を備えつつありますが、現時点では信用力が足らず、価値の変動が激しいのでまだ微妙なところでしょうか。
この辺りを深堀していくと長くなってしまいますのでまたの機会にして、今回のお金の話はいったん終了です。
