今日はお金の話の第3弾です。
第2弾ではお金と時間というタイトルで、お金は時間の経過とともに価値が減っていくという話をしました。
今回は、お金は場所によって価値が変わるのか?というテーマに触れていきたいと思います。

日本マクドナルドのホームページによると、ビッグマックの値段は500円となっています(2026年7月28日現在)。
ただし、特殊立地店舗・特定店舗では価格設定が異なっており、私たちの事務所のある横浜みなとみらいでは
ビッグマックの値段は550円に設定されています。
同じビッグマックでも通常店舗よりも10%値段が高いわけですが、当然ながら、サイズが大きいわけでも
材料が違うわけでもありません(笑)
ビッグマック自体の価値、すなわち仕入価格は同じなのになぜ?と思うかもしませんが、理由は物価ないしお金の価値が違うからです。
ちなみに、ビッグマック指数は通貨の購買力や割安・割高を簡便的に測定する指標として経済学の教科書にも載っています。

それでは、具体的に見ていきましょう。
まず、ビッグマックを提供する人、それを普段買って食べる人の給与の水準が異なります。
神奈川県の最低賃金は1時間当たり1,225円で、全国平均の1,121円より9.3%、最低額の1,023円より19.7%高くなっています。
ちなみに一番高いのは東京の1,226円です。
さらに給与だけでなく、店舗を構えたり住んだりする、土地や建物の値段も異なります。
そしてこれらが、多くのモノの値段に反映されていくため、神奈川(みなとみらい)は日本の平均よりも物価が高くなっています。
言い方を変えれば、同じ100円でも相対的に買えるものが少ない、お金の価値が低い地域となります。
そして、お金の価値が低い(物価が高い)から給料(最低賃金)も高くなる…この辺りは、いわゆる『鶏と卵の関係』です。

ここまでは日本国内でのお金の価値の違いについて触れてきましたが、国が変わるとさらに違ってきます。
ニュースなどでもよく耳にすると思いますが、現在歴史的な円安、約40年ぶりの1ドル=164円に迫る円安水準になっています。
そのため、ニューヨークのビックマックの平均価格6.9ドルを日本円に直すと、1,125円(1ドル=163円換算)にもなります。
日本人からするとめちゃくちゃ高いと感じますが、ニューヨーク都市部の最低賃金は16.5ドル(約2,690円)ですので、
彼らの感覚ではそうでもないはずです(ビッグマックを買うのに必要な労働時間は日本24.5分、ニューヨークもほぼ同じ25分)。
そして、そんな彼らが日本に来た場合、ビッグマックが500円やら550円やらになるわけですから、日本の物価は信じられないくらい
安いと感じるわけです。
近年、日本国中どこに行っても外国人が多いと感じますが、事実、日本に観光に来る外国人の数は過去最高記録を更新し続けています。
もちろん、日本の観光資源が素晴らしい、どこでも安全に観光できる等の理由もあるとは思いますが、
「安い」というのも間違いなく理由の一つになっています。
かつて、多くの日本人が安いからという理由で東南アジアに旅行に行っていましたが、今は逆となり、加えて品質の高さや安全も期待できる
のですから、人気があるのも頷けます。

国ごとの物価の違いや為替についても、いつか触れてみたいと思いますが、まずは『お金の価値は時間だけでなく、場所によっても変わる』
という話でした。